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堺市泉北水再生センターの膜分離活性汚泥法におけるファウリング物質と微生物群集の解析に関する共同研究を締結しました

 堺市上下水道局は、三宝水再生センターから泉北水再生センターへ移設し稼働させた膜分離活性汚泥法*1(以下、「MBR」)施設について、ファウリング*2物質及び微生物群集の解析を行い、今後の効率的かつ安定的な運用を目指すため、堺市上下水道局下水道技術共同研究(提案型)実施要綱に基づき、平成29年6月27日、国立大学法人大阪大学大学院工学研究科及び立命館大学理工学部環境システム工学科と共同研究協定を締結しました。

共同研究の名称

 堺市泉北水再生センターの膜分離活性汚泥法におけるファウリング物質と微生物群集の解析

目的

 堺市泉北水再生センター膜分離活性汚泥法(以下、「泉北MBR」)施設について、循環式硝化脱窒型膜分離活性汚泥法(凝集剤添加)(以下、「高度処理型MBR」)におけるファウリング物質及び微生物群集の解析を行うことにより、今後の高度処理型MBRにおける効率的かつ安定的な運用につなげることを目的とします。

実施方法

 泉北MBR施設において、活性汚泥及び浸漬型平膜の付着物(ケーキ層)を回収し、化学分析及び微生物分析を行います。

実施計画

1 泉北MBRファウリング調査

 本設備を安定的に運転するためには、膜ファウリングの原因を把握し、その解消方法の確立が重要な課題となっています。そこで、本研究では、活性汚泥と膜付着物中の化学物質の組成と微生物群集について調査を行います。

2 泉北MBR微生物群集調査

 MBRでは標準活性汚泥法とは異なり、優占菌が柔軟に変化する微生物群集構造を有していることが明らかになりました。そこで、本研究では、微生物群集構造が、その時の運転状態や処理性能とどのような関連を持っているかの調査を行います。

3 実施期間

 平成29年 6月27日から平成30年 3月31日

想定される効果

 本研究の結果、ファウリングの進行状況を表す各種化学物質と細菌群集の関係が明らかとなり、高度処理型MBRのファウリングの抑制に関する知見を深めることができます。

 また、実規模高度処理型MBRにおける微生物群集の経時変化を調べることで、微生物群数と運転操作や処理性能を関連付けることができ、MBRの効率的かつ安定的な運転に寄与できるものとなります。

参考:共同研究の背景等

1 膜分離活性汚泥法(MBR:Membrane bioreactor)

 下水や工場排水の浄化を行う「活性汚泥法」の一種であり、反応タンクにろ過膜を浸漬し、活性汚泥混合液から直接ろ過する最新鋭の下水処理方式です。ろ過することにより、標準的な処理方法に比べ、より清澄な水が得られるとともに、従来は必要であった最終沈殿池や消毒槽などの施設を省略することができることで、限られた施設スペースの中で、より効率的な処理を行うことが可能となります。

2 ファウリング

 処理する前の汚水中に含まれる汚濁物質等が、膜表面や細孔内に付着・堆積する現象。ファウリングが進むと処理性能が低下することになるため、効率的な処理を進めるうえで、ファウリングの抑制を図ることが重要となる。

お問い合わせ先
堺市上下水道局 三宝水再生センター
〒590-0902 堺市堺区松屋大和川通4丁147番地1
電話 072-232-4958 ファックス 072-232-4957
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