合流改善事業の事後評価

更新日:2023年04月03日

合流改善の内容

三宝処理区の合流改善の内容

三宝処理区の改善点の項目ごとに合流改善施設の内容が書かれている図

石津処理区の合流改善の内容

石津処理区の改善点の項目ごとに合流改善施設の内容が書かれている図

主な合流改善対策施設

 堺市では、吐口から流れ出す未処理下水の量を減らすために、下水を貯める施設を整備しました。

左:白く大きな三宝雨水滞水池の施設の外観と、右:ヘルメットを被ったすいちゃんが描かれている雨水滞水管のシールドが2枚並んだ写真

目標の達成状況

1.汚濁負荷量の削減

 合流改善対策として雨水滞水池やポンプ場を稼働したことで、対策実施後の汚濁負荷量は三宝処理区、石津処理区ともに目標値を下回り、汚濁負荷量の削減目標を達成しました。

三宝処理区と石津処理区の年間汚濁負荷量が対策前と対策後ごとにグラフ化された図

 また、放流水質について対策実施後の平成26年度以降、分流式下水道並の汚濁負荷量の水質基準値(BOD 1リットルあたり40ミリグラム以下)を達成できています。

三宝処理区と石津処理区のBODを対策中と対策後に分けてグラフ化している図

2.公衆衛生上の安全確保

 合流改善対策として雨水滞水池や消毒施設を新設したことなどにより、対策実施後の吐口の未処理下水の年間放流回数は三宝処理区、石津処理区ともに目標値を下回り、公衆衛生上の安全確保の目標を達成しました。

三宝処理区と石津処理区の施設ごとに、未処理放流回数を対策前と対策後で比較して数値化されている図

3.夾雑物の削減

 吐口から流れ出す水の水質を極力良くするために、下水由来のゴミ(夾雑物)の流出を防止する細目スクリーンや水面制御装置を設置しました。

 細目スクリーンは、大きなゴミを絡め取るろ過の役割の役割を果たし、スクリーンを通った水だけが放流される仕組みです。

 また、水面制御装置は、吐口内の堰でガイドウォールという薄い壁によって水の流れに渦を起こし、ゴミや汚れは渦となって遮集管(処理場へ流下させるための下水道管)へ取り込まれ、下水処理場で処理され、ゴミが取り除かれた水のみが公共水域へ放流される仕組みです。

据付完了と書かれた小さい黒板が、円柱状の装置の上に置かれている写真

雨水吐室に設置した細目スクリーン

水面制御装置に水が入っている写真に、渦巻き状の矢印や吹き出しに説明書きが書かれている図

雨水吐口に設置した水面制御装置

事後評価

 「堺市合流式下水道緊急改善計画」事業が完了したことを受け、計画策定当時の懇話会委員へ事業目的の達成状況を評価いただき、作成した事後評価書は国土交通省へ提出しました。

 事業完了により当初の改善目標については達成したところですが、今後はさらなる水環境の改善及び保全のため市民、事業者の協力のもと、積極的に情報提供に取り組んでいきます。

 また、今後本市では浸水対策として、雨水の排水先の変更に対しても引き続き合流改善の目標を達成していることを確認するなどして、「環境の保全及び潤いと活力ある地域づくり」に貢献してまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

堺市上下水道局 経営企画室
〒591-8505 堺市北区百舌鳥梅北町1丁39番地2
電話 072-250-9117 ファックス 072-250-6600
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