水再生センター間をつなぐ下水管の工事を進めています (松屋大和川通ほか下水管布設工事(3-1)が完了)

更新日:2026年08月05日

工事の背景(下水道施設の最適化事業)

 

  下水道施設の多くは建設から長い年月が経過しており、今後は老朽化への対応が必要となります。また、人口減少により下水道の利用状況も変化していくことが見込まれています。

  そのため、上下水道局では将来にわたって安定した下水道サービスを提供できるよう、施設の最適化を進めています。具体的には、老朽化したポンプ場を廃止して新しい施設に機能を統合するとともに、下水を処理する水再生センターの規模を最適化することで、維持管理費の削減や効率的な運営をめざしています。

工事目的と役割

  今回完成した工事箇所は、下図の赤色の点線で示した部分です。これは、「陵西汚水流送線」と呼ぶ下水管の一部で、出島ポンプ場に集まる下水(汚水)を、ポンプを使わず自然の流れで三宝水再生センターへ送るためのものです。

  この下水管(陵西汚水流送線)が完成することで、将来的には老朽化した出島下水ポンプ場を廃止できる見込みであり、下水道施設の維持管理の効率化につながります。

概要図

  今回の工事では、三宝水再生センターから古川下水ポンプ場までの区間において、汚水による腐食に強く、耐久性に優れたFRPM管(強化プラスチック複合管)を使用して下水管を整備しました。

  また、陵西汚水流送線は、下水道施設の効率化を進めるうえで重要な役割を担う施設です。将来的には石津水再生センターと三宝水再生センターをつなぐ基幹となる下水管であり、現在整備を進めている「石津出島流送線」とあわせて活用することで、石津水再生センターに流入する汚水の一部を三宝水再生センターに自然の流れで送ることができます。これにより、今後見込まれる人口減少に伴う下水量の減少に応じて、石津水再生センターの処理施設の一部を運用停止でき、施設の効率的な運転が可能となります。その結果、下水道施設全体の運営効率が向上し、将来にわたり安定した下水道サービスを支える重要なインフラとなります。

工事概要

詳細情報
場所 堺市堺区松屋大和川通ほか
期間 令和4年4月1日から令和8年7月31日まで
規模

総延長:約1673メートル

内径1650ミリメートル 推進延長: 約486メートル

内径1700ミリメートル シールド延長:約1177メートル

内径1350ミリメートル FRPM管工:約1663メートル

立坑 深さ:約31メートル 径:約9メートル

工法

ESS工法(推進工法、シールド工法)

ECO-MW工法(立坑工)

 

航空写真概要図

工事の工法について

  本工事ではESS(Eco Speed Shield)工法(推進・シールド併用タイプ工法)を採用しました。ESS工法は、非開削工法の一つであり、急曲線部の施工が可能な「シールド工法」と、シールド工法に比べて費用を抑えることができる「推進工法」を切り替えられる工法です。

  発進立坑から急曲線部の手前まで「推進工法」により施工し、以降は急曲線部の施工が可能な「シールド工法」に切り替えて施工を行いました。

  また、通常の推進工法からシールド工法の切替には、切替箇所で立坑(作業用の縦穴)が必要になる場合がありますが、本工法では立坑を必要とせず、迅速に切り替えることができます。これにより、立坑数の削減に加え、全区間をシールド工法とせず推進工法を併用することで、事業費の削減や工期の短縮、周辺環境への影響の低減が期待できます。

ESS工法

ダイジェスト

推進機

推進機

ECOMW工法

ECO-MW工法

立坑築造

立坑築造

発信立坑

発進立坑

発信立坑ヤード

発進立坑ヤード

推進工

推進工

シールド工(推進機先端内部)

シールド工(推進機先端内部)

一次覆工(シールド工区間)

一次覆工(シールド工区間)

FRPM管の搬入

FRPM管の搬入

二次覆工

二次覆工

この記事に関するお問い合わせ先

堺市上下水道局 下水道建設課
〒591-8505 堺市北区百舌鳥梅北町1丁39番地2
電話 072-250-5406 ファックス 072-250-5977
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