水道水におけるPFOSとPFOAの安全性は確認できています

更新日:2024年01月09日

堺市の水道水は安心してお飲みいただけます

堺市では、大阪広域水道企業団(以下、企業団という)で浄水処理された水道水を受水し、各ご家庭へ送っています。

水道水の供給元である企業団が実施するPFOSとPFOAの定期検査の結果は、国が定める暫定目標値(PFOSとPFOAの合計で50ng/L)を下回っており、安全性は確認できていますので、安心してご飲用いただけます。

また、堺市が定期的に実施する水質基準項目の検査において、すべての項目で基準を満たしており、安全な水道水であることを確認しています。

企業団の水質試験成績および堺市の定期水質検査結果につきましては、次の関連リンクをご覧ください。

関連リンク

有機フッ素化合物(PFOS・PFOA等)とは

有機フッ素化合物とは、炭素とフッ素の結合を持つ有機化合物であり、総称でPFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)と呼ばれています。

有機フッ素化合物の種類は非常に多くありますが、中でも代表的なものとして、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)があり、フライパンの表面加工や撥水剤、消火剤など幅広く用いられていました。ただ、PFOSとPFOAは、熱や薬品に強く、環境中で分解されにくい蓄積性の高い物質であることから、現在では、国内での使用や製造は禁止されています。(注釈1)

以上のような特性を持ったPFOSとPFOAですが、人の健康保護の観点などにより国が定める水質基準項目には位置づけられていません。

ただ、海外で目標値設定の事例が増えるなど知見が蓄積してきたことに加え、国内でも水道水から検出されている背景から、国は令和2年4月に、PFOSとPFOAを水質管理目標設定項目(注釈2)に位置づけ、暫定目標値を設定しました。


注釈1:PFOSは平成22年、PFOAは令和3年10月から、使用・製造が禁止されています。

注釈2:水質管理目標設定項目とは、水道水中での検出の可能性があるなど、水質管理上留意すべき項目です。将来にわたり水道水の安全性の確保などに万全を期する見地から目標値が設定されています。

よくあるご質問

PFOSとPFOAを含む水道水を飲むと健康に影響しますか

水質管理目標設定項目の暫定目標値である“PFOSとPFOAの合計で50ng/L”という値は、体重50キログラムの人が一生涯毎日“50ng/L含まれた水を”2リットル飲用しても健康に影響がない値です。

ng/Lとは、水1リットルあたり10億分の1グラムの物質が溶解していることを表します。

海外のPFOSとPFOAの基準はどのようになっていますか

海外においても有機フッ素化合物に関する法的に規制している国はありません。なお、各国の目標値は次のとおりです。

水道水中の有機フッ素化合物に関する各国の目標値

各国等

PFOS

PFOA

WHO

なし

なし

日本

合算で50ng/L(暫定値)

アメリカ

合算で70ng/L

イギリス

100ng/L

100ng/L

ドイツ

100ng/L

100ng/L

カナダ 600ng/L 200ng/L

(令和5年度6月時点)

PFOSとPFOAは送水過程で増えないのですか

PFOSとPFOAは送水過程で増えるものではありません。水道水の供給元である企業団の検査結果を今後も注視し、安全性の確認をおこなっていきます。

堺市の水道水の水源を教えてください。

堺市の水道水の水源は淀川の水です。企業団は淀川に流れる水を取水し、浄水処理をした水道水を堺市に供給しています。

この記事に関するお問い合わせ先

堺市上下水道局 水運用管理課
〒593-8304 堺市西区家原寺町2丁21番1号
電話 072-275-1126 ファックス 072-271-1356
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