金岡町下水管布設工事(4-1)の概要
上下水道局の浸水対策事業
堺市上下水道局では、浸水シミュレーション(注釈1)や、過去に起きた浸水履歴から、浸水対策を重点的に進める箇所(注釈2)を決め、時間約50ミリメートルの計画降雨の大雨に対応する施設整備を進めています。
(注釈1)地形データや下水管データなどから再現したシミュレーションモデル上で、雨を降らせ浸水範囲や浸水深さを解析するもの。
(注釈2)上下水道局では令和5年度現在、13地区を重点地区として定め、順次施設整備を進めています。
工事概要
掘削に使用する推進機
当該地区は、口径縦1.81メートル横1.2メートルのBOX型の下水管を既に整備しており、近傍の狭間川(狭間雨水1号線)につながっています。
しかし、大雨の影響で狭間川の水位が高くなると、これにつながっている既設の下水管が流れにくくなり、下水管内の水位が上昇して、道路に溢水するなど浸水被害が過去に起きていました。
そこで、浸水対策として、既設の下水管とは別に新たな下水管を追加で整備し、狭間川の水位の影響を受けにくい下流側へつなぐことで、浸水を解消することを目的に行う工事です。
位置図
場所 |
堺市北区金岡町地内 (右画像参照) |
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期間 |
令和4年8月17日から令和6年3月29日まで |
規模 |
区間距離=約570メートル 推進管HPφ1000ミリメートル =約360メートル HPφ1000ミリメートル =約35メートル PRPφ400ミリメートル =約160メートル |
工法 |
推進工法及び開削工法 |
整備による効果
この工事によって、金岡町周辺地区は、計画降雨時間約50ミリメートルの大雨に対し、概ね浸水被害が解消される見込みです。
整備前後
浸水シミュレーションを用いた浸水想定区域図
内水ハザードマップとの関係
上記に示す浸水想定区域図はこの工事の整備効果を精緻に算出するために、内水ハザードマップの基となる浸水想定区域図における浸水シミュレーションの諸条件を、より詳細に設定しています。
具体的には、過去に雨が降った際の下水管内の水位や流量などの履歴データを用いて、雨の降り方などの設定をします。そして、内水ハザードマップよりも地表面を網目状にしてさらに小さくし、詳細に分析することで下水管から溢れた水の流れの精度を高めています。
なお、地表面を網目状にして凡例に示す浸水深に達する場合は、6段階に区分して浸水想定の状況を詳細に表示しています。
工事現場でのイメージアップ広報
工事に必要な設備や資材を置くため金岡窪田池公園(金岡ドリーム公園)の一部を借り、仮囲いして作業しています。
この仮囲いの壁面を利用して色々な広報に取り組んでいます。
(1)デジタルサイネージ
工事情報を随時知っていただくため、工事週報や進捗を掲載しています。また、令和4年(2022年)に本市下水道の事業開始70周年を記念して作成した動画も放映しています。
(2)こども110番
工事現場は、”こども110番の家”としての役割を担っています。
(3)工事工法の紹介
工事の工法について、イラスト付きで分かりやすく説明しています。
(4)横断幕
上下水道局の標語を掲示しています。
(5)金岡小学校児童の絵
金岡小学校4年生が描いた”工事や水に関する絵”を掲示しています。
参考
雨に強いまちづくりへの取組み
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更新日:2024年01月15日